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CHOCORATE ROLL

I'DEAのUの音楽ブログ。EDMを中心に綴ると思いますが、基本的に自分の好きな音楽について書いて行いけたらと思っています

春という名の誓い ー trig feat. Léon Rudolf : Spring Inside Review ー

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 穏やかなせせらぎが鳴る川の上を、ゆっくりと船が僕を乗せ進んでいく。

 辺りには、有彩色豊かな緑の木々が生い茂り、その隙間からは眩くも、優しい光が差し込んでは、船上で寝そべる僕をそっと包み込んでいる。

 日本人DJ/プロデューサー Yuichiro Kotaniの再始動プロジェクト「trig」のヨーロッパデビュートラックラック「Spring Inside」は、僕にそんな風景を与えてくれる。

 

 蝶のように舞うメロディ。ビートからは花の香りが溢れ、空間を華やかに彩る。この曲がどの様に消費され、もしくは、どの様に聞く人の心に残っていくのかは僕の手に届かない所にある。

 成功は努力に疑いなく比例するるものだが、決して約束されるものではない。基盤無き荒れ果てた土地で種を撒く事が有益でないと感じたのならば、整えられた耕地で種を撒き、花を咲かせる事もまた一つの方法だ。先日お話をさせて頂いて、 Kotani氏はそれを選んだという事なのだろうと思う。そこには翻えられない荒野への葛藤も感じられたが、それ以上に未来という名の夏に抑えられない希望を僕に感じさせてくれた。

 諦められない夢がある。想いがある。そして、それを叶える為に今という瞬間がある。

 僕は荒野を諦められない人間であるし、そこからまだ離れられない人間でもある。だが、目指すべき場所はどこか一緒のように感じた。なので、これからも彼を追いかけ、彼の咲かせる花の成長を見てみたいと思う。

  明けない夜など存在せず、やがて必ず朝が来るように、春が終われば必ず夏がやってくる。だから、きっとこの曲はKotani氏にとって輝かしい夏を迎えるための決意であり、きっと誓いなのではないかと思うのだ。そして、その誓いの音が、どこまで美しく響いて僕の心を捉えて離さない。